圓谷綾乃〜おしゃべりピアニスト♪〜

神奈川県在住、東京芸術大学卒業後ドイツにて6年間研鑽を積み、危うくドイツ人になりかけたピアノ女子が、音楽や飼い犬やお酒など、好きなことについて綴るブログ。

2023.2.3. ピアノソナタ第21番(ベートーヴェン)

皆様こんにちは😌

 

前回少し脱線しましたが、今回のお題は再び2月のリサイタルのプログラムについて。

本日は2曲目、ベートーヴェン作曲のピアノソナタ第21番 作品53です🎶

(※こちらのブログでは作品の解説などではなく、単純に作品とエンタニの出会いや関係などについて書いております。リサイタル当日に配布するプログラムの方にはちゃんと解説を載せるつもりでおります😊)

 

このソナタ、まず注目すべきは調性。

そう、ハ長調❗️

何を隠そうエンタニ、幼い頃より譜読みが異常に遅いヤツだったのです💦😅

そんなエンタニにとって調号のつかないハ長調は心から信頼できる強〜い味方🥹笑

中学生の頃、レッスンで新しく習う曲としてこのソナタを選んだのも、ズバリ、「ハ長調で冒頭の譜読みが簡単そうだから!」でした。

もちろんそんな甘い考えは譜読みを始めてすぐに打ち砕かれることになるのですが😅

ただ始めてしまったら後戻りも途中放棄もできない性分、弾けないながらも最後まで根性でたどり着いた記憶がございます🤖笑

 

ちなみにこのソナタ、ワルトシュタインという通称でも知られますが、このお名前も大きな決め手の一つでした😅意味は分からないけどとにかくカッコいい❣️と強く心惹かれました😆

品物で言うとジャケ買いのようなものですね〜、どうやらエンタニの単純さは生まれつきのようです💦

(ワルトシュタインとは、ベートーヴェンがこの作品を献呈した伯爵のお名前です💡彼はベートーヴェンが若い頃からの後援者、理解者の1人で、ベートーヴェンにとって経済的にも精神的にも支えになった人物だそうです。)

 

このように初めの出会いはエンタニの浅はかで不純な動機により実現したものでしたが、その後は学部時代、ドイツ時代、帰国後と、それぞれの時期にそれぞれの先生に習ったり様々な舞台で演奏させて頂くこととなり、結果的にはこの作品とは長く濃密なお付き合いをさせて頂いております😊

 

中でも感銘を受け、この作品をきちんとレパートリーにしたい!と思ったのはマンハイム(ドイツ)時代の恩師のレッスンを初めて受けた時でした🇩🇪

上手く言葉では表せないのですが、それまで全く湧かなかったベートーヴェン作品に必要な音のイメージが湧いてきたり、このソナタの構成が地図のようにハッキリと見えるようになったり、とにかくたった一度のレッスンで自分の中でこんなに変わるのか⁉️と衝撃を受けたものでした🫣

「これは、とうとうベートーヴェンに目覚めるのか?ワタシ❗️」と思いましたが、その後他のベートーヴェン作品をレッスンで弾いてみても、エンタニの中でさほどベートーヴェン旋風は巻き起こらず😅

単純にワルトシュタインとご縁があったのだと理解するようになりました。笑

 

人とのご縁もそうですが、長いお付き合いとなる出会いはいつ、どこに、どんな形で転がっているか分からないものですよね✨

私にとってこの作品は、分かりやすい言葉で表すとすれば「初めは優しく見えて実は気難しい人だった、でも今は気心知れた幼馴染」と言ったところでしょうか😂

(偉大なる作曲家の作品に対して全くおこがましい!と何処かからお叱りが飛んできそうです😅それだけ私がこの作品を慕っているということで、ご容赦くださいませ🫣)

 

写真はマンハイムの公園にある噴水🇩🇪

お天気が良ければもっと綺麗なのですが、でも曇りの風景も実にドイツっぽいです😌

f:id:Ayanoir:20221125114042j:image