圓谷綾乃〜おしゃべりピアニスト♪〜

神奈川県在住、東京芸術大学卒業後ドイツにて6年間研鑽を積み、危うくドイツ人になりかけたピアノ女子が、音楽や飼い犬やお酒など、好きなことについて綴るブログ。

和音の弾き方🎹2

皆様こんばんは✨

本日も前回に引き続き、美しい和音の弾き方についてお話したいと思います🎶

 

前回は以下の2点を挙げました!

①全ての音をきちんと鳴らす(鳴っていない音やかすれている音がないようにする)。

②それらの音が全て同時に鳴っているかチェックする(音が出るタイミングがバラバラになっていないか確認する)。

 

この2つをクリアしたら、次は実際に曲で使えるレベルの和音にしていきましょう🎶

楽曲に出てくる和音たちには多くの場合、特に目立たせたい音があります。和音の中の1音が曲のメロディーラインを担っている場合にはその音が一番よく聞こえるようにタッチや力加減を変える必要がありますし、力強さを表現するためにあえて低音の方を響かせるように弾くこともあります。

因みにエンタニはとにかく低い音が好きで、左手をもりもり弾く癖があったので、大学の頃先生によく「ねぇ!左うるさいよ❗️」と怒られとりましたが😅。ピアノでは低い音を担当するのが左手であることが殆どで、ショパンやリストなど、聴かせたいメロディーが右手に集中するような曲で左手の低音域を派手に鳴らせば、そりゃセンスゼロの演奏になりますわね💦

 

さて話が逸れましたが、「和音の中である音だけ目立つように弾く」、これがまたちょっと大変です。

全ての音を同じ強さで同時に鳴らせるようになった和音も、その中の1音だけを強く弾くとなるとこれまた同時に鳴らすことがなかなか難しいのです😱

やはり演奏で用いられる頻度を考えても、まずは右手の一番高い音(右手の4や5の指であることが多いですね)を響かせる練習をしてみましょう🎶

右手の5の指ということは小指、一番細くて弱い子に頑張らせるというなんともかわいそうな訓練です🥺この練習でのお約束は、指や手首などに疲労を感じたら即やめる‼️腱鞘炎など、手を痛めてしまっては大変ですので、これは大事なお約束です☝️🧐

練習では初めは音2つで試してみます。例えば1と3と5の指を使う和音であれば、1と5だけとか、3と5だけで弾いてみます。3、4、5は独立させるのが比較的難しいので、まずは一番高い音に1や2の指を加えた2音をお勧めします😊

これで高い方の音をより強く弾きながら2音同時に鳴らせるようになったら、今度は指の組み合わせを変えてみます。(例→1と5でできたら、次は3と5で。等)

本当は手のひらとそれぞれの指の筋肉で力加減をコントロールできるのが一番良いのですが、楽器の演奏はできない悔しさや練習の辛さよりも楽しさが勝らないと面白くないと思うので(←エンタニの体験談。笑)、初めのうちは手首の角度を少しだけ左右に傾けて、響かせたい音を弾く指の方により手の重さがかかるようにしてみたりするのもアリじゃないかなと個人的には思います。または、特に出したい音の指だけちょっと余計に立ててみるとか、突っ張らせてみるのも一つかもしれません。1音だけが他の音よりも目立つように弾けた時の和音を耳と指の筋肉で体験してみてから、少しずつ手首の角度を変えなくても、指の形を変えなくてもその音が出せるように試行錯誤していけば良いと思います😊

そして、右の5の指が響かせられるようになれば、他の指はもう少し簡単にクリアできると思います✨1の指なんて何も考えなくてもよく鳴りますよ〜😅

同じように左手も試してみて下さいね!もっとも、曲で出てくる左手の和音は伴奏として奏されることも多いですし、指一本一本の細かいコントロールを求められる場面も右手ほど多くないですけどね。。。🤗

 

というわけで本日の写真は、長年いじめ抜かれたせいで関節は太くなり、すっかりひん曲がってしまった私のかわいそうな小指さんです👻笑

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余談ですが、ピアノの演奏で必ず出てくる指番号、ピアノでは親指が1、人差し指が2、中指が3、、、ですが、ヴァイオリンでは弦をおさえる左手の人差し指が1、中指が2、薬指が3、、、となります。

ヴァイオリンもやっている私のピアノの生徒ちゃんも、「2の指でここ弾いてみて!」と言うと中指を出してくることがあります。すっごく可愛い💕だけど本人の頭の中は大変なんだろうなぁ。。。

 

さて、次回は和音の音質(音色)などについて触れたいと思います😊